Macで「さっきコピーしたもの」を取り戻す方法
何かをコピーした。次に別のものをコピーした。最初のものは消えてしまった。
URL、テキストの一節、メールから取り出した使い捨てコード — 日常的に起きる話だ。一度うっかりコピーすれば、上書きされて終わり。macOSはクリップボードに1件しか保持しない。それだけ。
この記事は、その問題を根本から解決する話だ。
問題:macOSにはクリップボード履歴がない
これは見落とした設定ではない。隠しオプションも、秘密のショートカットもない。macOSは意図的に「直近の1件」しか保存しない仕様だ。
過去にコピーしたものを取り戻したいとき、選択肢はこうなる:
- まだ画面のどこかに残っていることを願う
- 元のソースに戻ってもう一度コピーする
- 諦める
たまにしか使わないなら気にならない。だが書き物、リサーチ、デザイン、複数プロジェクトの管理など、一日中コピペを繰り返す人にとっては、これは確かな摩擦になる。
解決策:クリップボードマネージャー
クリップボードマネージャーはバックグラウンドで静かに動き、コピーしたものをすべて保存する。URLもスニペットも画像も全部。あとから必要になったら、開いて検索かスクロールでペーストするだけ。
クリップボードが「1スロット」から「履歴」になる。
macOSで知っておく価値がある選択肢はいくつかある:
Maccy — 無料、オープンソース、ミニマル。メニューバー常駐で、1つのことを的確にこなす。コンセプトを無料で試したいなら良い出発点。
Alfred / Raycast — クリップボード履歴を機能の一つとして持つ強力なランチャー。既に使っていて、すべてを一箇所にまとめたいなら良い選択。
Kurippa — キーボードファースト、クリップボード管理に特化して作られたアプリ。ホットキーで呼び出し、ファジー検索、必要なときまで邪魔をしない設計。買い切り、サブスクなし。
どれを選んでも問題は解決する。あとはあなたの働き方次第だ。
Kurippaの実際の使い心地
インストールして、ホットキー(デフォルト:⌘⇧C)を設定して、あとは忘れていい。
そこから先は、コピーしたものはすべて — テキスト、画像、リッチテキスト — 自動で保存される。過去のものが必要になったら:
- ホットキーを押す — ウィンドウが即座に表示される
- 検索バーに入力するか、履歴をスクロール
- Enterで、いま作業していたアプリにペースト
ペースト後、ウィンドウは自動的に消える。クリックもメニュー操作も不要。
日常使いで効いてくるポイントをいくつか:
検索は即時。 3時間前にコピーしたURLでも、その中の単語を1つ打てばすぐ出てくる。
ペーストは元の場所に正確に戻る。 Enterを押すと、テキストはさっきまで使っていたアプリ — エディタ、Slackのスレッド、ブラウザのアドレスバー — に入る。Kurippaは自動的に非表示になり、フォーカスがあった場所にペーストのキーストロークを再生する。コピーしてアプリを切り替える手間はない。
N番目の履歴を検索なしで貼れる。 ⌘0で最新、⌘1でその一つ前、⌘9まで。2〜3個を交互に使い回すときに、ウィンドウすら開かずに済む。
素のペースト以上のことができる。 Enterの代わりに⇧↵を押すと「Paste As…」メニューが開く — 書式を取り除く、コードブロックで囲む、大文字小文字を変換、HEXカラーをRGBに変換、URLをMarkdownリンクとして貼り付け。ほとんどの場合は使わない。だからこそ、必要なときにそこにある価値がある。
マシンの外に出ない。 アカウント不要、テレメトリーなし、同期なし。クリップボードはサーバーに送られない — そもそもサーバーが存在しない。データベースの認証情報、APIキー、その他「どこかにインデックスされてほしくないもの」をコピーするときに効いてくる。
セットアップは2分
- tinyforge.store/kurippa からダウンロード
- 起動 — メニューバーに表示される
- 設定でホットキーを好みに変更
- 何かをコピー、もう一つコピー、そしてホットキーを押す — 履歴は既にそこにある
これだけだ。
あることに気づかない(必要になるまで)
優れたユーティリティアプリは、ほとんどの時間「見えない」。Kurippaはバックグラウンドで何もしない — 過去にコピーしたものが必要になった瞬間、キー一つで現れる。
クリップボードを誤って上書きして打ち直したことがあるなら、それは今回が最後になる。